最近、近所のゲオで漫画『ドラゴン桜2』をレンタルして読みました。
1は読んだことないんですけど、いきなり2を読むっていう(笑)。
簡単にストーリーを説明すると、東大合格を目指して受験勉強しながら、数々の名言が飛び出す漫画なわけですが、個人的に「なるほど」と感心してしまった名言がこちらです。
「勉強のストレスは勉強で解消する」
これだけを読むと、ストレスが倍になりそうですが(笑)。
毎日、机に向かっているとストレスが溜まり、勉強もはかどらなくなりますよね。
そんな時はリフレッシュも必要です。
いっそのこと外に遊びに行きたくなりますが、これを実際にやってみると、「受験中に遊んでいいのかな?」と後ろめたさを感じてしまい、思いっきり楽しめない時があります。
結局、受験が終わるまでは、心から楽しい気持ちにはなれない…。
「ドラゴン桜」では、勉強のストレスを勉強で解消する為に、参考書や教科書を使わずに歴史の漫画を読みながら学ぶことでリフレッシュしています。
ポイントは東大に合格するという目的から目を逸らさずに勉強に対して今までと違うアプローチをすることで気分転換しているところですね。
僕も徒歩日本一周をしていた時に同じような経験をしたことがあります。
当時、重い荷物を背負って毎日40キロ以上の距離を歩き続けました。
毎日、死に物狂いで歩いたとしても、1日に移動できる距離なんてたかがしれてるので、あまりにも果てしなさすぎて、精神的にも参ってしまったことがあります。
自分で決めたことをやっていることなので、誰かに愚痴を吐くこともできず、足の痛みも悪化し続け、「もう辞めたい」と思ったことがありました。
ちょうどその頃、お金が尽きて、住み込みのアルバイトをしたことが、自分にとっては良いリフレッシュになりました。
出発当初は、1日でも早くゴールしたいという気持ちが強かったので、バイトなんかせずにうまく節約してゴールまで行ければベストでした。
バイトするということは、一旦、歩き旅をストップして働くわけですから、働いている期間の分だけゴールは遠のいていきます。
とはいえ、お金がなければ前に進めないので、働くしかなかったのですが‥。
そんな理由から最初はバイトすることに対して、あまり前向きではありませんでしたが、バイト期間中に旅の資金を稼ぎつつ、その間、足の痛みも完全回復することができ、なんだかんだ楽しく過ごせました。
その土地に来た時は、誰も知り合いがいなかったのに、バイト期間が終わった時には、たくさんの友達に見送られながら再出発することができました。
自分の中でバイトする前と大きく変わったことは「辞めたい」という気持ちが不思議となくなったことです。
それ以降は、ひたすら前だけを見ながら歩けるようになりました。
まさに「日本一周のストレスは日本一周で解消した」といった感じです。
『ドラゴン桜』のストレス解消法はいろいろなことに応用できると思います。
感覚的には、「失恋で傷ついた心は、新しい恋をして癒す」みたいな感じですかね(笑)。
大場祐輔 1981年埼玉県生まれ。 大学在学中にプロレスラーの大仁田厚が「徒歩日本一周」に挑戦したことに衝撃を受ける。 卒業後すぐに「徒歩日本一周」に挑戦。
2003年、東京ディズニーランドからスタートし、毎日平均40キロの距離を歩き続ける。
旅先でお金が無くなれば、住み込みでアルバイトをしながら食いつなぎ、スタートから721日目の2005年3月22日、東京ディズニーランドにゴール。 徒歩日本一周をやり遂げた。同年11月より日本一周記の書籍化のために奔走。 数々の出版社に原稿の持ち込みを開始。
それから5年後、出版が実現。 「信じた道がいつか本当の道になるように―ガチで徒歩日本一周721日の旅―(彩雲出版)」を出版。
「俺が断念したことを彼はやりとげた―大仁田厚さん推薦」