徒歩日本一周していた時に起きた事件です。
野宿が続くと、鏡で自分の顔を見る機会も少なくなります。
ある日、久しぶりに自分の顔を見たら、おでこにデキモノみたいなものがあり、赤くなって腫れていることに気が付きました。
「ニキビにしては大きすぎるし、これは一体なんなんだろう?」と思いつつも、「まあ、そのうち治るだろう」と楽観的に考えていました。
最初うちは2個ぐらいのデキモノだったのが、日に日に増え続け、最終的にはおでこがボコボコになってしまいました。
通常の人間のおでこというのは、平面であるのに対し、なぜか僕だけ凹凸の激しいボコボコの状態。
毎朝起きると、赤く腫れ上がった凹凸が増え、時には血が噴き出ている時もありました。
日に日にエスカレートしていく赤く腫れ上がった凹凸の数。
まったく治る気配ゼロのおでこ。
「もしや、何かの病気か?」
さすがにちょっと不安になりました。
毎朝、起きる度に凹凸の数が増えている。たまに血が噴き出している時もある。ということは、寝ている時に何かが起きているはず…。
結論からいうと、蚊でした(笑)。
芋虫タイプの寝袋の場合、おでこ剥き出しで寝る状態になります。
テント内に蚊がいると、おでこをメインに集中攻撃でボコボコになるまで刺され続けます。
その結果、痒さに我慢できなくなり、寝たまま無意識に伸び切った爪で、血が出るまでかきむしってしまい、朝起きると、おでこがボッコボコで血が噴き出している状態。
おでこは肉が少ないので、蚊に刺されるとちょっと痛いです。
かきむしって血が出るとなおさらです。
日本一周中は、ただでさえ日焼けをして肌が弱っている状態です。
今、日本一周している人やこれから日本一周しようと考えている人がいると思います。
この記事を書こうと思った最大の理由があります。それは、
僕と同じおでこになってほしくないからです。
最後に対処法を書いておきます。
③こまめに爪を切れ。
④ムヒを塗れ。
以上。良い旅を!
大場祐輔 1981年埼玉県生まれ。 大学在学中にプロレスラーの大仁田厚が「徒歩日本一周」に挑戦したことに衝撃を受ける。 卒業後すぐに「徒歩日本一周」に挑戦。
2003年、東京ディズニーランドからスタートし、毎日平均40キロの距離を歩き続ける。
旅先でお金が無くなれば、住み込みでアルバイトをしながら食いつなぎ、スタートから721日目の2005年3月22日、東京ディズニーランドにゴール。 徒歩日本一周をやり遂げた。同年11月より日本一周記の書籍化のために奔走。 出版社に原稿の持ち込みを開始。
それから5年後、出版が実現。 「信じた道がいつか本当の道になるように―ガチで徒歩日本一周721日の旅―(彩雲出版)」を出版。
「俺が断念したことを彼はやりとげた―大仁田厚さん推薦」