これから日本一周の一人旅に出る男子は、たくさんの出会いが待っていると思います。
昔、僕がバイトしていた職場の店長は、バイクで日本一周をした経験がある人でした。
その店長は、日本一周中に旅先で出会った人と結婚したそうです。
奥さんも日本一周をしていて、旅先で出会い、意気投合して一緒に観光して、お互いの旅が終わった後、付き合うことになり、そのままゴールインしたのだとか。
これは、あくまで前例ですが、果たして日本一周中に「運命の女性」に出会うことは普通にあり得るのか？
僕も日本一周の経験があるので、実体験も含めて考察していきます。
大場祐輔 1981年埼玉県生まれ。 大学在学中にプロレスラーの大仁田厚が「徒歩日本一周」に挑戦したことに衝撃を受ける。 卒業後すぐに「徒歩日本一周」に挑戦。
2003年、東京ディズニーランドからスタートし、毎日平均40キロの距離を歩き続ける。
旅先でお金が無くなれば、住み込みでアルバイトをしながら食いつなぎ、スタートから721日目の2005年3月22日、東京ディズニーランドにゴール。 徒歩日本一周をやり遂げた。同年11月より日本一周記の書籍化のために奔走。 数々の出版社に原稿の持ち込みを開始。
それから5年後、出版が実現。 「信じた道がいつか本当の道になるように―ガチで徒歩日本一周721日の旅―（彩雲出版）」を出版。
「俺が断念したことを彼はやりとげた―大仁田厚さん推薦」
日本一周中の男子×日本一周中の女子の組み合わせ「運命の出会い」はあり得るのか？
お互い日本一周をしていて、旅先で出会ってそのまま結婚するパターンは、ごく稀だと思います。
僕の経験上ですが、一人で日本一周している男女の割合は9:1ぐらいの比率だからです。
日本一周のほとんどが、男。
分かりやすく説明すると、男子校です（笑）。
つまり、日本一周している女子に出会う確率はかなり低いということです。
しかも日本一周中で、お互い移動を繰り返していれば、偶然にも出会う確率はさらに低くなるといってもいいでしょう。
仮にですが、その低い確率の中で、女子に出会った場合を考えてましょう。
一緒に過ごせる短い期間の中で、互いの容姿、性格、相性、財力、将来性を見据えた上で、多少の妥協はありながらもカップルとして成立したとします。
その後、お互いの旅が終わった後に再会して、本格的なお付き合いがスタート。しかし、旅先で出会っているから、出身地も違うはず。ほとんどが遠距離恋愛になるでしょう。
「遠距離って続かないんだよね」
誰でも一度は、こんなセリフを耳にしたことがあると思います。
それでも、さまざまな障害を乗り越えながら結婚までいったとしたら、これはもう奇跡に近い。まさに運命の出会い。
「６０億分の１の奇跡に乾杯！」
ロジカル的に考えると「無理ゲー」です。
つまり、「期待しない方が無難」ということになります。
次は、日本一周の一人旅をしている女子以外で、「旅先で知り合った女子で運命の人に出会うことはあり得るのか？」を僕の実体験から考察していきます。
日本一周中の男子×旅先で知り合った女子「運命の出会い」はありえるのか？
ここからは僕の実体験になります。
日本一周の途中でお金がなくなり、住み込みのアルバイトを3回しました。
リゾートバイトの場合、地元の人はもちろんですが、若い男女が全国各地から人が集まり、数ヶ月間にわたって共同生活をすることになります。
バイトが休みの日に一緒に遊んだり、仕事が終わった後に宅飲みのようなものもありました。
毎日、男女で生活をしている感じです。テレビ番組の『テラスハウス』に近いかもしれません。実際にカップルが誕生することもありました。
そういった環境の中、当時、徒歩日本一周中に住み込みバイトをしていた、僕、大場祐輔は恋愛をしたのか？という話をします。
僕自身もそうなのですが、おそらく徒歩日本一周の旅に出る人のほとんどは、恋愛体質ではないと思います。
旅が終わるまで何年かかるか分からないし、相手をずっと待たせておくわけにもいかないからです。
そういうことは事前にリセットしてから僕は旅に出てますし、期待もしていませんでした。
ただ、これが、テレビ番組の『テラスハウス』みたいな環境になってくると、「期待してない」とは言い切れなくなってくる、つまり、まんざらでもない感じにはなります。
ある日のバイトの休憩中、眠かったので、店の隅っこの床で昼寝しようとしていた時のことです。
眠りに入るか入らないかぐらいのタイミングで、バイトの女の子たちが店に入ってきました。僕の存在には気づいていない様子でした。
女の子達は椅子に座ると、バイトの愚痴をこぼし始めました。
しばらく愚痴った後、ひょんなことから「この職場の男達の中で、誰が一番いい？」という話になりました。
さすがの僕も聞き耳をたてました（笑）。
次々と男の名前が上がる度に、顔面偏差値、性格、長所、短所などを酷評され、最終的「アリかナシか」をジャッジしているようでした。そこに僕の名前も上がりました。
「大場さんってどう？」
もともと期待はしていなかったので、ある程度、覚悟はしていました。ところが評価は意外でした。
「大場さんって、いいよね」「優しいよね」「面白いよね」と軽く褒め殺しにされた後、
「A子ちゃん、大場さんと付き合っちゃえば？」みたいな話になりました。
A子ちゃんという子は、職場で一番可愛い女の子でした。
A子ちゃんは答えました。
「そうですよね。大場さんって、すっごくいいですよね。
日本一周なんかしてなければ良かったんですけどね。」
ガチョーン！（※店の隅の床で横たわりながらのリアクション）
結局、「付き合ったところで、バイトが終わって、再出発したら会えなくなるから、恋愛対象外だよね」ということで、僕の話は終了しました（笑）。
まとめ「日本一周中に運命の女性に出会う」はありえるのか？
②日本一周男子×旅先で知り合った女の子との運命的な出会いはあり得るか？
店長『日本一周カミさん探しの旅』
徒歩日本一周の旅が終わって、旅の記録を本にするために出版社に原稿を持ち込み、出版社が決まった時のことです。
著書のタイトルが、なかなか決まらなかったので、当時のバイト先の店長に相談したことがありました。
店長もバイクで日本一周しているので、「なんかいいタイトルないっすか？」と期待して聞いて返ってきた答えがこちらです。
「うーん、『日本一周カミさん探しの旅』ってどう？」
それって、あなたの場合ですよね？
「バイクで日本一周中に旅先で日本一周している女の子に出会って、結婚したあなたの場合ですよね？」ということ。
「俺は出会ってねーし」という正当な理由から却下になりました（笑）。
ということで、いろいろと考え抜いた結果、タイトルはこちらに決定しました。『信じた道がいつか本当の道になるようにーガチで徒歩日本一周721日の旅ー』彩雲出版（Amazon）運命的な女性に出会ったりはしていませんが、すごく面白い内容となっております。
日本一周中に運命的な出会いをすることは、ごく稀です。
ごく稀だからこそ、「運命的な出会い」と言えるのだと思います。
