徒歩日本一周の旅をしていた頃、田舎で何もない道を歩いていた時によくあったことです。
例えば、地元の人に「この辺に民宿とかありませんか?」と聞くとします。
田舎の人は、みんな親切で丁寧に教えてくれることが多いです。
「ちなみに歩いて行ったら、何分ぐらいですかね?」と聞くと、
「10分ぐらいかな〜」と言う答えが返ってきます。
この時、別に疑うとかそういうのじゃなくて、鵜呑みにはしない方がいいと思います。
なぜなら、10分以上かかる場合があるからです。笑
10分だと思って歩いていたら、なかなか着かない。
歩いても歩いても、何にも見えてこない。
こっちは、歩いて10分の気持ちで歩いているから、「まだかまだか」とひたすら延長戦を繰り返している気分になる。
ようやく着いたと思って時計を見ると、30分もかかっていたことがありました。
どこが10分だよ!倍以上じゃねえか!
と、いうような経験を何度もしました。笑
これは、決して騙されたわけではないので、怒るところでもありません。
なぜかというと、田舎は徒歩よりも車で移動することが多いからです。
仮に徒歩30分ぐらいの距離だとしても、信号も何もない長い一本道のようなところを車ですっ飛ばしたら、すぐ到着です。たぶん5分かかってない。
なので、車社会の田舎の人の感覚では、「歩いたら10分ぐらいかなー」という感じなのでしょう。
ところが、徒歩移動している自分からすると、結構シビアな問題になってきます。
朝から40キロ以上歩いて疲れ切ってる時にこれをやられるとさらにきついものがあります 笑。
「歩いて何分ぐらいですか?」と聞いたら、だいたいの人がキリのいい数字で答えます。
例えば、5分、10分、15分、20分など。
30分以上は乗り物を使うので、だいたいこんな感じの答えでしょう。
過去に一度、「歩いて何分ぐらいですか?」と聞いた時に「にじゅう……うーん、さんぷん!」と答えた人がいました。
んで、歩いてみたらピッタリ23分で「あの人すげーな」と感動したことがあります。
数字を刻んでくる人は高確率で信用してOKです 笑。
大場祐輔 1981年生まれ。 大学在学中にプロレスラーの大仁田厚が「徒歩日本一周」に挑戦したことに衝撃を受ける。 卒業後すぐに「徒歩日本一周」に挑戦。
2003年、東京ディズニーランドからスタートし、毎日平均40キロの距離を歩き続ける。
旅先でお金が無くなれば、住み込みでアルバイトをしながら食いつなぎ、スタートから721日目の2005年3月22日、東京ディズニーランドにゴール。 徒歩日本一周をやり遂げた。同年11月より日本一周記の書籍化のために奔走。 数々の出版社に原稿を持ち込み、断られる。
それから5年後、出版が実現。 「信じた道がいつか本当の道になるように―ガチで徒歩日本一周721日の旅―(彩雲出版)」を出版。
「俺が断念したことを彼はやりとげた―大仁田厚さん推薦」