徒歩日本一周「台風の日は絶対に歩いちゃダメな理由」

徒歩日本一周「台風の日は絶対に歩いちゃダメな理由」 徒歩日本一周

このブログでは、僕の徒歩日本一周の経験を通して、以下のような「ウォーキングのコツを伝授します」シリーズの記事を書いています。

このシリーズで、「まだ書いてないものはなんだろう?」と考えた結果、「台風ウォーキングのコツを伝授します」を思いついたのですが、書くのを辞めました。

なぜならば。

台風の日に歩くのは危険だからです。

「コツ」もクソもありません。

実際、僕は徒歩日本一周中に超大型の台風が直撃することが分かっていたにも関わらず、「たぶん、なんとかなるだろう」と思って歩いた結果、さんざんな目にあいました。

なので、今回は予定変更。

「台風の日は歩いちゃダメな理由」を書いていきます。

台風の日に歩くのは危険な理由(経験者は語る)

台風の日に歩くのは危険な理由

リュックが風であおられて真っ直ぐ歩けない

強風でリュックが風を受けると真っ直ぐ歩けません。回転しそうになります(笑)。

風が強いと体力の消耗がハンパないです。

台風の日は車が少ないですが、フラフラしながら歩いていると交通事故に巻き込まれる可能性もあります。

強風で木の枝が折れて飛んできた

これは実際に経験しましたが、強風で木の枝がバキッと折れて、目の前に飛んできたことがあります。

ちなみにしゃがみ込んで避けました(笑)。

ヘタしたら顔面にぶつかっていたと思います。正面から飛んできたから避けられたものの、後ろから飛んできていたら確実に当たってます。

不意打ちで食らった場合、ダメージも深くなるので、本当に危険です。

店の看板がフリスビーみたいに回転して飛んできた

これも実際に経験しましたが、街中を歩いていた時に店の看板が強風で外れて、フリスビーみたいに回転しながら飛んできたことがあります。

ちょうど僕のところに飛んできたときには、多少、スピードが弱まって地面を転がってきたので、足に当たりそうになりました。

ちなみに、これもジャンプして避けました(笑)。

街中だと思って気を抜いて歩いていましたが、街の方が飛んでくるものが多く、ある意味危険です。

土砂崩れの危険 

僕が徒歩日本一周をしていたときは、街から街へ移動していました。

街と街の中間というのは、道路だけで何もない場所が多く、土地によっては土砂崩れが発生する可能性があります。

こういう場所は、車しか通らないので、歩いている人はいません。

台風の日は、基本的に外に出ている人は少ないので、車も少なめです。

万が一、土砂崩れに巻き込まれたら、僕の予想ですが、車が巻き込まれるならまだしも、まさか歩いている人が巻き込まれるとは思わないので、発見されるまでに時間がかかると思います。

台風が過ぎ去った翌日に歩くと分かりますが、土砂崩れが起きている場所は結構ありました。

通行止めになると進めない

場所によっては、通行止めが起きます。

道がいくつか分かれていればともかく、単純に行き止まりになってしまうと、台風の中、来た道を戻ることになります。

なんのために歩いてきたのかさえ、分からなくなります(笑)。

日本一周のルートは、津波が発生しそうな場所や土砂崩れが起きそうな場所が大変多いので、通行止めになりやすいです。

海沿いの民宿はどこも閉館

街のビジネスホテルなどは別ですが、田舎の方になると民宿はやっていないところが多いです。

今、まさに自分たちの地域に災害が起きようとしている状況で、客を泊めてる余裕などありません。

津波で浸水する恐れもあるので、すでに避難していて、留守中のところも多いです。

僕も何度も断られた経験があります。最終的には町内放送で避難勧告が流れたのを聞き、住民の方たちと同じ場所に避難させてもらいました。

「たぶん、なんとかなるだろう」は危険

「たぶん、なんとかなるだろう」は危険

天気予報で、さんざん煽るだけ煽っといて、実際は、たいしたことなかったという経験はありませんか?

「たいしたことなかった」で済むことが、一番良いです。

天候相手に「たぶん、なんとかなるだろう」は危険です。

僕が徒歩日本一周していた時、超大型の台風が直撃したことがあり、宿でそのまま休んでいれば良かったのですが、前に進もうと歩いてしまったことがあり、本当に身の危険を感じました。

それ以来、天気予報をこまめに確認するようになり、台風の日は、完全オフにしました。

日本一周していると、曜日感覚もないし、ゴールまでの距離を稼ぎたいという気持ちもあるから、休むことを忘れてしまいがちです。

台風が来たら、この機会を利用して体を休めることにして、ビジネスホテルなどで連泊してやり過ごすようにしていました。

「たぶん、なんとかなるだろう」は危険です。

何も起きないのことが一番です。

この記事を書いた人


大場祐輔 1981年埼玉県生まれ。

大学在学中にプロレスラーの大仁田厚が「徒歩日本一周」に挑戦したことに衝撃を受ける。 卒業後すぐに「徒歩日本一周」に挑戦。

2003年、東京ディズニーランドからスタートし、毎日平均40キロの距離を歩き続ける。

旅先でお金が無くなれば、住み込みでアルバイトをしながら食いつなぎ、スタートから721日目の2005年3月22日、東京ディズニーランドにゴール。 徒歩日本一周をやり遂げた。

同年11月より日本一周記の書籍化のために奔走。 出版社に原稿の持ち込みを開始。

それから5年後、出版が実現。 「信じた道がいつか本当の道になるように―ガチで徒歩日本一周721日の旅―(彩雲出版)」を出版。

「俺が断念したことを彼はやりとげた―大仁田厚さん推薦」

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