徒歩日本一周「大雨ウォーキングのコツを伝授します」

徒歩日本一周で「大雨ウォーキングのコツを伝授します」 徒歩日本一周

僕は結構な雨男なんですが、今思えば、徒歩日本一周していた時は、いつも雨が降っていた記憶があります。

出発した翌日から大雨が何日も続いたし、観光地に行けば雨が降っていて写真が撮れないことも多く、ゴールした日も雨でした(笑)。

ということで、「徒歩日本一周したい雨男必見!」

「大雨ウォーキングのコツ」を伝授したいと思います。

大雨ウォーキング(服装はゴアテックスが一番)

大雨ウォーキング(服装はゴアテックスが一番)

レインウェアはゴアテックスが最強

雨の日はゴアテックスが最強です。

ゴアテックス(GORE -TEX)の機能性を超簡単に説明すると…。

完全防水でありながら、蒸れにくく、アウトドアブランドのレインウェアや靴などに使われいている素材のことです。

(GORE -TEXとは、世界最高水準の防水透湿性素材。アメリカのWLゴア&アソシエイツ社が製造販売する防水透湿性素材の商標名。)

僕は徒歩日本一周の旅に出たばかりの頃は、ホームセンターで買った安いカッパを使っていました。

大雨の日に長時間歩いていると雨が侵入してきたり、歩いていると、とにかく体が蒸れました。

その後、旅先でお金がなくなり、住み込みのアルバイトでお金に余裕ができた時に試しにゴアテックスのレインウェアを購入してみたところ、その快適さにビックリしました。

完全防水なので雨が侵入することもありません。そして何よりも蒸れにくいので、雨が降っていなくても、夏以外はずっと着てられます。

徒歩日本一周のような長期間の歩き旅をするとしたら、レインウェアはゴアテックがおすすめです。

値段は少しお高いですが、雨の日の快適さと普段着にも使えることを考えれば、元はとれると思います。

靴もゴアテックスが最強だが…

濡れた靴を履き続けるのは、履いていて気持ち悪いですし、足の皮膚がふやけてやわらかくなり、マメができやすくなることがあります。

靴もゴアテックスが最強なのは間違いないですが、徒歩日本一周などの長期の歩き旅の場合、重い荷物を背負って長距離を歩くので、すり足になってしまい、靴のカカトが減りやすいです。

僕の経験ですが、2ヶ月ぐらい履くと、カカトから穴があくので、防水の意味がなくなります(笑)。

お金に余裕があれば、絶対にゴアテックスをおすすめしますが、靴は消耗品なので、結果、何度も買い替えることになることになります。

完全防水までいかなくても、防水設計(接地から4cm、4時間の防水テストに合格したもの)であれば、3〜5千円ぐらいの防水設計のウォーキングシューズをマメに買い替える方がコスパはいいかもしれません。

帽子(キャップ)にフードスタイル

雨の日はレインウェアのフードを被りながら歩くと思いますが、雨が顔に当たって濡れると結構にストレスになります。

雨に顔が濡れないようにフードを深く被ると視界が狭くなるので、歩道のない道路を歩くときは危険です。

キャップ(つば付きの帽子)の上からフードを絞って被ると、帽子のつばで雨が顔に当たるのをふせげ、視界も良好です。

キャップも理想を言えば、やはりゴアテックスがいいですね。

大雨ウォーキング(歩き方)

大雨ウォーキング(歩き方)

トンネルは地面が滑るので注意が必要

大雨の日はにトンネルを歩くときは、雨を避けれるので、つい、気が抜けてしまいがちですが、地面が滑るので細心の注意が必要です。

特に歩道のないトンネルの場合、滑って転んでしまうと、車にはねられる恐れがありあります。

足を滑らせないように集中して歩きましょう。

休憩の回数を増やす

大雨の日に長距離を歩くのは、思った以上に体力を消耗します。

マメに休憩が必要です。

雨の日に休憩する場所は、屋根付きで座れる場所を選びましょう。

僕は、小屋になっているバス停や東屋(公園などにある屋根と柱だけの休憩場所)、スーパーの外にあるベンチなどで休んでいました。

時には、雷、スコール、雹などが降る時があります。

そんな時は無理して歩こうとせずに、一旦落ち着くまでやり過ごしましょう。

体が冷えないようにする

当然ですが、雨の日は濡れます(笑)。

雨の日は気温も下がり、歩いていると汗をかくので、余計に体が冷えます。

雨で濡れた体を拭いたり、汗をかいたら着替えることも大事ですが、歩いていて体が熱くなりすぎたり、寒くなりすぎないように体温調整が必要です。

ベンチレーション付き(脇のところにファスナーがあるタイプ)のカッパであれば、通気性を確保したり、体全体が冷える時は首にタオルを巻くなどして、こまめに調整しましょう。

大雨ウォーキング(経験者が裏技を伝授)

大雨ウォーキング(経験者が裏技を伝授)

水たまりの歩き方

雨の日は、水たまりをできる限り避けて歩いた方がいいですが、あまりにも地盤が悪いところだと、道路全体がほとんど池のようになっている時があります。

足首まで浸かってしまうほどの深い水たまりの場合、靴が防水だったとしても一発で終わります(笑)。

そんな時は、ポリ袋があると便利です。

ポリ袋2枚を使って、靴の上から片足ずつ履いて歩きましょう。

すり足で歩くと、地面に擦れて、ポリ袋が破けて水が侵入することがあるので、袋が破けないように慎重に歩きましょう。

荷物に余裕があれば傘を使う

自分の経験談ですが、大雨の日は、傘があると便利です。

歩き旅の場合、すべての荷物を自力で運ばなくてはいけないので、僕は軽量化を考えて、雨具はカッパだけしか持ちませんでしたが、大雨に打たれながら歩いていると、思った以上に体力を奪われます。

ある日、大雨が降った時に道路に傘が落ちていたので、試しに拾って使ってみたら意外と快適でした。

ただ、風が強い日は、傘があると逆にストレスになります。あと、晴れの日は、使わないのに持ち歩くことも個人的にストレスでした(笑)。

しかし、風が強くない大雨の日であれば、傘を使うと体力の消耗をふせげますし、夏に雨が降ると、暑くてカッパを着てられない時もあるので、荷物に余裕があれば、折り畳み傘があってもいいのかなと思います。

水たまりを走る車に大量の水をぶっかけられる時の防御にも使えますしね(笑)。

大切な荷物を濡らさないために

雨の日に防水のリュックカバーをつけて歩いていたのですが、大雨の中、長時間歩いていると、どうしてもリュックの背面から水が入って、中の荷物が濡れることがあります。

ポンチョを着てリュックごと覆ってみたり、自作で100均のカッパを背面用のカバーを作ってみたりと、いろいろと試してはみましたが、最終的には、リュックの中身の荷物を全部ポリ袋に入れるというシンプルなやり方に落ち着きました。

便利なアウトドアギアはたくさん出ていますが、結局は、お金をかけずに工夫することが大事で、答えはいつもシンプルなんだろうなと思います。

大雨の日の寝床探し

大雨の日は、野宿が難しいときもあります。

歩き旅の場合、移動できる距離には限界があるので、雨の日用の野宿ポイントが見つけにくいです。

橋の下は雨をしのげていいのですが、大雨の日は川が氾濫する恐れがあります。

東屋は、雨が斜めに降っていると屋根の意味がない時もあります。

小雨程度なら大きな木の下で野宿する手もありますが、大雨の場合はなんだかんだ濡れます。

大雨の日の理想の野宿ポイントは、小屋になっているバス停です。

とはいえ、野宿するポイントが見つからなかったり、お金に余裕があれば、宿に泊まるのが一番です。

前もって予約していれば別ですが、アポなしで民宿などに泊まる場合は、濡れたままの格好で行くと「ずぶ濡れの奴を部屋に入れなくない」と思われるのか、断られる率が高いです(笑)。

ビジネスホテル系はあまり言われませんが、民間でやっている宿では門前払いを受けることもあります。

できる限り体を拭いて綺麗な状態に見せて交渉した方がいいと思います。中に入るときは、部屋を濡らして汚さないように注意しましょう

この記事を書いた人


大場祐輔 1981年埼玉県生まれ。

大学在学中にプロレスラーの大仁田厚が「徒歩日本一周」に挑戦したことに衝撃を受ける。 卒業後すぐに「徒歩日本一周」に挑戦。

2003年、東京ディズニーランドからスタートし、毎日平均40キロの距離を歩き続ける。

旅先でお金が無くなれば、住み込みでアルバイトをしながら食いつなぎ、スタートから721日目の2005年3月22日、東京ディズニーランドにゴール。 徒歩日本一周をやり遂げた。

同年11月より日本一周記の書籍化のために奔走。 数々の出版社に原稿の持ち込みを開始。

それから5年後、出版が実現。 「信じた道がいつか本当の道になるように―ガチで徒歩日本一周721日の旅―(彩雲出版)」を出版。

「俺が断念したことを彼はやりとげた―大仁田厚さん推薦」

 

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