「日本一周あるある」早く言いたい。
「日本一周あるある」早く言いたい。
僕、大場祐輔は、東京ディズニーランドから721日かけて歩いて日本を一周した経験があります。著書はこちら「信じた道がいつか本当の道になるようにーガチで徒歩日本一周721日の旅ー」彩雲出版
日本一周を経験したからこそ共感できる「あるある」。
別に経験してなくても共感できそうな「あるある」。
「日本一周あるある」早く言いたい。
導入文をすっ飛ばして早く言いたい。
以下、目次です。
友達から「今どこ?」メール受信しがち
旅をしている時に久しぶりに友達からきた連絡が、「今どこ?」のはてなマークを入れても全4文字というのもなんかせつないですよね。
今、自分が旅をしている場所を返信して教えてあげたりするんですけど、地名がマニアックすぎてピンと来ないのか「そこどこ?」というメールが返ってくることもあります。
たいして話がふくらむこともなく、終わっていたような気がします。
他にも「生きてる?笑」メールもそこそこ受信しがちでした。
旅人の9割は頭にタオルを巻きがち
旅をする前、「なんで旅人は頭にタオルを巻くんだろう?」と思っていました。
旅人は、大体2つの髪型に分かれます。ボウズか長髪です。中途半端な髪の量だと手入れが大変だからです。僕はボウズ派でした。
長髪の場合、髪をまとめるのにタオルを巻くことは想像がつくと思います。
ボウズの場合、夏場は頭から噴き出た汗が流れて目に入りますし、直射日光で頭皮が剥けます。帽子を被ってもいいのですが、風で飛んでしまうこともあるので、タオルを巻く機会は多かったです。なんかだ気合も入りますし。
タオルは一日中使う物なので、バックパックから何度も出し入れするより、出しっぱなしの方が早く乾くし、暑い日は濡らして頭に巻いたりもしていました。
服装シリーズでいうと、夏以外は普段着がカッパになりがちというのもあります。
雨が降るタイミングで、いちいち着替えるのが面倒臭いし、雨が降らない日にバックパックに入れておくと荷物になってしまうので、普段着にしちゃった方が楽です。
日本一周で着るカッパを選ぶなら、断然ゴアテックスがおすすめです。
値段は高いですが、普通のカッパに比べて、ムレにくさが段違いです。普段着にもなるし、防寒用にも使えます。
これは日本一周の旅が終わってからの話ですが、カッパの生活に慣れすぎてしまって、傘の存在を忘れがちになったことがありました。
写真を撮りたい時に天気が曇りがち
絶景と言われるポイントで写真を撮ろうとしたら、曇っていて綺麗に撮れないことがよくあります。
雨の日だとカメラが濡れるから撮れないこともありますし、天候に関しては本当に運としか言いようがないです。
僕は雨男なので、日本一周中に撮った写真は全体的に暗めというか、綺麗な写真の方が少ないですね。撮りためてきた写真のデータが暑さで全部ぶっ飛んだこともあったので、日本一周したわりには持ってる写真は少なめです。
友達に「日本一周した時の写真見せてよ」と言われるとガッカリされがちです。
カラスに食料を奪われがち
北海道を旅していると、あるあるだと思うんですが、カラスが食料を狙ってくるんですよね。テントを張る時に食料を出しっぱなしにしてたら、その隙にカラスに奪われてしまったことがありました。
食べ終わったゴミを袋にまとめてバックパックにくくりつけて歩いていたら、ものすごい勢いでカラスが飛んできて、突っつかれたことがあります。
食べカスのゴミ袋だとしても、バックパックに入れて行動した方がいいです。
旅の経験を積んでくるとカラスに敏感になりがちになります。
忘れた頃に熊に会いがち
これは自分の経験談です。
北海道の知床峠は、熊が出没しやすい場所としても有名なのですが、僕の場合は歩いて旅をしていたので、熊が出没したら逃げようがありません。当時の僕は熊に敏感になりがちでした。
結局、熊が出没することがなく、無事に峠を歩ききったのですが、しばらくして完全に熊の存在を忘れきった頃にバッタリ出くわしたことがあります。
北海道を旅していると、野生動物に出くわすことはありますが、特に熊は危険なので、知床峠以外でも警戒が必要です。
野生動物シリーズでいうと猿と目が合いがちというのもありました。
他の旅人と何日風呂に入ってないか勝負しがち
ユースホステルで出会った旅人で、自転車で日本一周している人がいました。
「何日間、風呂に入っていないか」で風呂に入る順番を決めました。
要は、汚い方が後に入るということですね。
結局、僕が先に入ることになったのですが、なんなんでしょうね、あの敗北感みたいなものは。
「風呂に入ってない日数が多いほど旅人としてのレベルが高い」という暗黙の格付け。
旅人は基本的に不潔になりがちです。
日本一周で新聞に載った人に間違われがち
日本一周で新聞に載る人がいますが、そのタイミングで旅をしていると、その新聞を読んだ人に話しかけられることがあります。
「こないだ新聞に載った方ですか?」
「それ俺じゃないですけど」というのが何度かありました。
日本一周している人は名乗り出ない人の方が多いので、実際はたくさんいます。
旅をしていると目立つのか、自分から話しかけなくても地元の人に話しかけられる機会は多かったです。
週に一回ペースで職質されがちというのもありました。
公園で野宿した翌朝にラジオ体操に巻き込まれがち
夏休みの時期に公園で野宿すると、巻き込まれる率が非常に高いですね。
夜、公園でテントを張って野宿した翌朝、ラジオ体操の音楽で目が覚めて、「ラジオつけっぱなしにして寝ちゃったのかな」と思ってたらラジオはついていなくて、まさかと思ってテントから顔を出したら、地元の人たちが一斉に飛んでる光景を見たことがあります。
これは気まずかったですね。日本一周中に3回くらい経験しました。
だんだん慣れてくると、公園で野宿するときはラジオ体操をやりそうなスペースを避けてテントを張りがちになっていきます。
日本一周アピールが旅の後半になると失速しがち
「日本一周してます」と書いた看板を背負って旅をしている人は結構います。
僕は自分の考えがあって、看板はやりませんでしたが、人に聞かれたら「歩いて日本一周してます」と口でアピールする程度のことはしていました。
日本一周も後半戦になってくると、旅そのものよりも旅が終わった後のことを考えるようになります。
なぜなら、ゴールが見えてくると、旅はもう終わったようなものなので、あんまりふくらまそうと思わないんですよね。無事に終えられたらいいなと思うぐらいで。
その結果、日本一周アピールが旅の後半になると失速しがちになります。
むしろ、旅が終わりに近づいてくると、社会生活に戻れるか不安になりがちです。
最後に「徒歩日本一周あるある」
日本一周を経験した人たちに共通する「あるある」、もしくは日本一周したことがない人でも共感してもらえそうな「あるある」を厳選しました。
僕の場合は徒歩だったので、日本一周の中でもマニアックすぎて伝わらないんじゃないか?と思ってカットしたのもありました。
せっかくなので、カットしたものをここで紹介します。
・ファッションセンターしまむらのトイレに救われがち
・家族や友達からもらったお守りが増えがち
・温泉の脱衣所の体重計でバックパックの重さを測りがち
・手ぶらで歩いている人を見て、旅が終わったら手ぶらで歩けることを夢見がち
分かる人にだけ分かればいいです。説明はしません。
他にも日本一周中に元カノが結婚しがちというのもありましたが、これは日本一周にあまり関係ないと思ったのでカットしました。
徒歩日本一周の旅が終わって、あれから結構な年月が経ちました。
今、友達に声を大にして言いたいことがあります。
みんな俺が日本一周したのを忘れがち
旅が終わってすぐの頃は日本一周の話題をふられることも多かったのですが、今はまったくございません。
なんかもう上書き保存された感じです。
少し寂しい気持ちもありますね。
徒歩で日本を一周した人は、過去の栄光にすがりがちなのかもしれませんね。
それでは。
『信じた道がいつか本当の道になるようにーガチで徒歩日本一周721日の旅ー』彩雲出版
大場祐輔 1981年埼玉県生まれ。
大学在学中にプロレスラーの大仁田厚が「徒歩日本一周」に挑戦したことに衝撃を受ける。 卒業後すぐに「徒歩日本一周」に挑戦。
2003年、東京ディズニーランドからスタートし、毎日平均40キロの距離を歩き続ける。
旅先でお金が無くなれば、住み込みでアルバイトをしながら食いつなぎ、スタートから721日目の2005年3月22日、東京ディズニーランドにゴール。 徒歩日本一周をやり遂げた。
同年11月より日本一周記の書籍化のために奔走。 出版社に原稿の持ち込みを開始。
それから5年後、出版が実現。 「信じた道がいつか本当の道になるように―ガチで徒歩日本一周721日の旅―(彩雲出版)」←クリックするとAmazonに飛びます。
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