徒歩で日本一周をした場合、日数や費用は、どのぐらいかかるんだろう?
そんなマニアックな疑問にざっくりお答えします。
僕、大場祐輔は、東京ディズニーランドから海岸線を中心に歩いて日本を一周した経験があります。著書はこちら『信じた道がいつか本当の道になるようにーガチで徒歩日本一周721日の旅ー』彩雲出版
日本一周の定義や解釈は人それぞれです。選ぶルートや旅の目的によって、距離、日数、費用も大きく変わってきますが、ひとつの参考事例として、読んで頂ければ幸いです。
日本一周の距離は何キロ?
少し見づらいですが、赤い点線が僕が歩いたルートになります。大まかに日本列島を描けているのが分かるかと思います。
簡単に説明すると、東京ディズニーランドから出発して、海岸線沿いを北上しながら、日本列島を反時計回りに歩いていくイメージです
というわけで、僕が歩いた距離ですが、最終的に何キロ歩いたのか?というと、正直、分かりません(笑)。
車であれば、メーターで計測できると思いますが、歩きだったので、そもそも計測しようという発想がなかったので…。
この記事を書くにあたって、自分の歩いた距離を地図を見ながら、ざっくりですが、定規で測ってみました。控えめにいっても、おそらく10000キロ〜12000キロの間ではないかとい思います。
日本一周の距離をネットで調べてみたところ、日本の北海道から沖縄を含めて、海岸線沿いの道路を回ると、およそ12000キロだそうです。
体感では、実際はもっと歩いています。
なぜなら、道を間違えて遠回りしたり、旅先で宿探しや観光などをすれば、歩く距離は必然的に増えるからです。
具体例として、徒歩日本一周に300日かかったとします。
毎日、無駄に5キロ歩いていたとしたら、最終的には、無駄に1500キロ歩く計算になります。
おそろしいですね(笑)。
徒歩日本一周する場合、「無駄に歩かない」というのが、ひとつのテクニックになります。これは覚えておいて損はないと思います(笑)。
徒歩日本一周にかかった日数は?
徒歩日本一周にかかった日数ですが、結論から言うと、約2年です。
そのうちの約1年は、旅の途中でお金がなくなってしまったので、旅先で住み込みのアルバイトを3回しています。
毎日休みなく、歩き続けていたかというと、そうではなくて、足の調子が悪くて休む日があったり、台風や大雨で足止めを食らってしまったり、友達に会う為に日程を合わせたり、同じ場所にしばらく滞在していたこともありました。
歩いていた日数だけであれば、300日ぐらいだったと思います。
一日に歩いていた距離は、平均して40キロぐらいでした。
単純計算になりますが、仮に僕が歩いた日本一周のルートが12000キロだとした場合、日本一周の距離(12000キロ)÷1日で歩く平均距離(40キロ)=300日(徒歩日本一周で歩いた日数)
となります。
理論上ですが、つじつまが合いましたね。
徒歩日本一周にかかった費用は?
徒歩日本一周にかかった費用ですが、ざっくり200万円ぐらい(国民年金、健康保険などは除く)。
単純計算すると、2年間の旅費が約200万円になりますが、住み込みのアルバイトをしていた約1年間は、寮生活で食事も出たので、ほとんど出費はありませんでした。
仮に、出発前に現金200万円を用意できていたとしたら、住み込みのアルバイトをする必要もなかったので、理論上は、徒歩日本一周にかかった日数は約1年、かかった費用は約200万円という計算になります。
これが高いのか?安いのか?というと、旅が終わってから考えると、そこまで高くないのかなと思っています。
僕が旅に出た時期は、2003年だったので、今みたいにネットでいろいろ検索できる時代ではなかったので、参考になるデータやお手本がありませんでした。
僕の想像していた日本一周は、毎日、野宿をして、自炊して、お金を極力かけずに回っていくイメージでした。
実際にやってみた結果、毎日、重いリュックを背負いながら、フルマラソン並みの距離を歩き続けるためには、しっかり栄養を摂って、しっかり休養をとらないと体がもたないと感じました。
日本一周をしていなかったとしても、普通に生きているだけでもお金はかかります。
僕の場合、一人暮らしにかかる1ヶ月の生活費は家賃も含めて平均で16万円前後です。ということは、1年間の生活費は200万円前後になります。
そう考えると、僕が、徒歩日本一周にかかった費用は、一人暮らしの生活費と比べて、そこまで誤差はないので、妥当な金額だったのかなと思います。
食生活においても、そこまでグルメでもないし、あまり豪遊するタイプでもないので、普段の生活の質(自分らしい生活)が、そのまま旅に出たのかなという感じです。
まとめ(徒歩日本一周で歩いた距離、かかった日数、費用)
・【徒歩日本一周で歩いた距離】おそらく10000〜12000キロ。ただし、実際は日本一周のルート以上に歩く。
・【徒歩日本一周にかかった日数】住み込みアルバイトの期間を入れて約2年。実際に歩いて旅をしていたのは約1年
・【徒歩日本一周にかかった費用】ざっくり200万円ぐらい
※個人差があります。
最後に(僕が尊敬する人の言葉)
徒歩日本一周で歩いた距離、日数、費用について、ざっくりでしたが、まとめさせて頂きました。
理論上では、旅の資金200万円を用意できれば、毎日40キロ歩いて1年以内に終わる計算になりますが、これはあくまで結果論です。
毎日、歩き続けるということは、足の痛みが常に悪化します。長期間の休養をとらない限り、完全回復することは不可能でしょう。
僕の場合は、旅先で住み込みでアルバイトをしていたので、完全回復できる機会が3回ありました。そのまま歩き続けていたら、日数と費用も変わっていた可能性があります。
理論上の数字は、あくまで机上の空論かもしれません。
旅が終わった後に結果として、どういう数字が出たか?でしかないと思っています。
最後に、僕がこの世で最も尊敬する人の言葉を贈ります。
俺たちサイヤ人はな…。
ベジータ様の言葉です(笑)。
徒歩日本一周の旅に出るとしたら、頭の中で計算した数字に対して、少なくとも1.5倍ぐらいの余裕を持って計画を立てることを強くおすすめします。
僕の徒歩日本一周の記録は彩雲出版から書籍化されています。帯の推薦文はプロレスラーの大仁田厚さん。読んで頂けると東京ディズニーランドから721日かけて歩いて日本を一周した甲斐があります 笑。
この本を読んで日本一周してもいいし、しなくても良し!
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大場祐輔 1981年埼玉県生まれ。
大学在学中にプロレスラーの大仁田厚が「徒歩日本一周」に挑戦したことに衝撃を受ける。 卒業後すぐに「徒歩日本一周」に挑戦。
2003年、東京ディズニーランドからスタートし、毎日平均40キロの距離を歩き続ける。
旅先でお金が無くなれば、住み込みでアルバイトをして食いつなぎ、スタートから721日目の2005年3月22日、東京ディズニーランドにゴール。 徒歩日本一周をやり遂げた。
同年11月より日本一周記の書籍化のために奔走。 出版社に原稿の持ち込みを開始。
それから5年後、出版が実現。 「信じた道がいつか本当の道になるように―ガチで徒歩日本一周721日の旅―(彩雲出版)」
「俺が断念したことを彼はやりとげた―大仁田厚さん推薦」