彩雲出版から徒歩日本一周の旅行記を出版しています。
プロレスラーの大仁田厚さんからも推薦文を頂いていますので、良ければチェックしてみてください。
『信じた道がいつか本当の道になるようにーガチで徒歩日本一周721日の旅ー』彩雲出版
クラウドファンディングで日本一周している人がいると初めて知った時、「そんなのアリか?」と思ったのが正直なところ。
というのも、俺が日本一周したときは、スマホもないガラケーの時代。
今ほどネットも普及していなかったので、当然、クラウドファンディングなどなかった。
俺の日本一周の移動手段は徒歩。
東京ディズニーランドから歩いて日本一周をスタートした。
毎日平均40キロの距離を歩き続け、お金がなくなれば旅先で住み込みのアルバイトを繰り返し、ゴールである東京ディズニーランドに到達するまでに約2年かかった。
そんな経験から最初は「クラウドファンディングで日本一周だとぉぉぉぉぉぉぉぉぉー?」と思ってしまった。
しかし、自分が旅をしていた頃を思い出してみたら「これはこれでアリかもしれないな」と考え直した。
日本一周していた時、旅先で出会った人に初対面でこんなイヤミを言われたことがあった。
「歩いて日本一周なんて、よっぽど親が金持ちなんだろうな。金があったら俺も日本一周してえな」
何を勘違いされたのか、親の金で日本一周しているとでも思ったのだろう。
俺は「いえ、自分で稼いだ金で旅をしています」とだけ言い返したが、本心ではこう思った。
「仮にお前に金があったとしても、俺が今やってることは絶対真似できないからな」
つまり、何が言いたいかというと、お金はあくまで財力であって、歩いて日本一周するためには別の労力が必要であるということ。
歩いて日本一周するためには、まずは挑戦するための勇気が必要。当然、この勇気はお金で買うことはできない。
自分の場合は、日本一周の移動手段が徒歩だったので、荷物も自力で持たなくてはいけない。
20キロのリュックを背負って、毎日平均で40キロ歩き続けた。もちろん、この体力もお金で買うことはできない。
毎日歩き続けていれば体が慣れるかといえば、そうではない。日に日に、疲れはたまっていき、足の痛みは倍増していく。
最終的には、体力よりも気力がものをいう状態。この気力はお金では買えないし、お金があればすぐに足の痛みが治るわけでもない。
一日で歩ける距離は限られているため、田舎の何もない道が続いている時は、スーパーやコンビニがない時もある。お金があったとしても、食べ物を買える場所がないのでそのまま空腹で歩き続けることになる。
お金があっても、歩いている先に宿泊できる施設がなければ、野宿になる。雨の中、濡れながら野宿することもあったし、季節によっては夜中に寒さで何度も目が覚めたこともあった。
普段の日常で、とにかく耐えなきゃいけないことが多すぎる。
さらに自分が本気で挑戦していることにチャチャを入れてきたり、妨害してくるアンチは腐るほどいた。
そういったストレスを抱えながら、自分の信じた道を進み続ける精神力も必要になってくる。この精神力も決してお金で買えるものではない。
実際にやってみれば分かることだけれど、財力以外にも、体力、気力、継続力、忍耐力、精神力など、たくさんの力が必要になる。
要するに「金さえあればなんでもできる」と思うなよ。と言うことです。
とはいえ、何か挑戦したいと思った時に最低限のお金は必要。
自分の人生でどうしても挑戦したいことがあっても、お金がないばかりに諦めざるを得ない状況になってしまう人は非常に多い。
クラウドファンディングの出現によって、誰にでもチャンスがある時代に突入したのかもしれない。
そういう意味では、クラウドファンディングで日本一周は個人的にはアリだと思う。自分の利益のために人を利用して金を集めているヤツは論外だけれど。
「人からお金を支援してもらって旅行する」ということに対しては、少なからず批判は出ると思う。
なぜなら、人はお金に感情を振り回されやすいからだ。
例えば、貯金が1000万円あったとして、豪遊しまくった結果、残額が100万円になったら寂しい気持ちになる。
逆に、貯金が10万円しかなくて、コツコツお金を貯め続けたある日、貯金が100万円になったら嬉しい気持ちになる。
同じ貯金100万円なのに、これだけ感情が変わるというのは、人はお金に振り回されやすいからだと思う。
本来、お金は冷静に見るべきものだし、お金以外に価値があるものを忘れてはならない。
俺が歩いて日本一周していた時、新潟で住み込みのアルバイトをしていたことがある。
地元の人たちと4ヶ月間、一緒に仕事をしながら共同生活をして過ごした。
新潟に来た時は、誰も知り合いがいなかったのに、バイトが終わって再出発する時にはたくさんの人たちに見送られて旅立った。
旅費を稼ぐつもりで働いた4ヶ月間だったけれど、お金とはまた別の価値を得ることができたと思う。
お金は使ったら無くなるけれど、経験して得たことは自分の人生にいつまでも残り続ける。
生きていく上でお金は絶対必要。あればあるほどいいだろうし、いくらでも欲しいのが本音ではある。なんなら俺は明日20億円欲しい。
しかし、自分の人生の中で、お金以外に大切なものが必ずあることを見失ってはいけない。
最後にお金以外で伝えたいこと。
今後、クラウドファンディングで日本一周の旅に出た人が、どこかで挫折して旅を断念することがあったとしても、その行動が少なからず誰かに挑戦する勇気や感動を与えていることだけは忘れてほしくない。
成功した結果だけに価値があるわけではなく、挑戦したことに本当の価値がある。

大場祐輔 1981年生まれ。 大学在学中にプロレスラーの大仁田厚が「徒歩日本一周」に挑戦したことに衝撃を受ける。 卒業後すぐに「徒歩日本一周」に挑戦。
2003年、東京ディズニーランドからスタートし、毎日平均40キロの距離を歩き続ける。
旅先でお金が無くなれば、住み込みでアルバイトをしながら食いつなぎ、スタートから721日目の2005年3月22日、東京ディズニーランドにゴール。 徒歩日本一周をやり遂げた。同年11月より日本一周記の書籍化のために奔走。 数々の出版社に原稿を持ち込みを開始し、断られる。
それから5年後、出版が実現。 「信じた道がいつか本当の道になるように―ガチで徒歩日本一周721日の旅―(彩雲出版)」を出版。
「俺が断念したことを彼はやりとげた―大仁田厚さん推薦」